靴下の結界?こむぎの静かなる「かまって攻撃」

わが家の愛犬「こむぎ」は、かなりの甘えん坊。かなりストレートに抱っこのおねだりはしてくるものの、こちらにどうしてもやらなければならないことがあるとかまってあげられないことも。そんな時のこむぎは、小さな頭を必死に働かせ、少し変わった方法で気を引こうとします。

その作戦とは、「靴下運び」

私たちが何かに集中している隙を突いて、こむぎはクローゼットの靴下入れから、靴下を「片方ずつ」こっそりと運び出します。そして、作業している私たちの足元の周りに、一枚、また一枚と丁寧に並べていくのです。

先日、どうしても外せない用事でパソコンに向かって猛烈に作業をしていた時のこと。ふと視線を足元に落とすと、そこには驚きの光景が広がっていました。なんと、私の椅子の周りが色とりどりの靴下で埋め尽くされ、まるで謎の儀式のような「靴下の結界」が出来上がっていたのです!

「コラ、こむぎ! またこんなに出して!」と注意はするものの、本心ではもうメロメロです。

だって、小さな体で一生懸命に引き出しから靴下を引っ張り出し、一枚ずつ大切に咥えて運んでくる姿を想像すると、愛おしくてたまりません。わざと気づかないふりをして、次の一枚が運ばれてくるのを待ってしまうこともしばしば。

結局、最後には山のような靴下の洗濯(やり直し)が待っているのですが、あの「これで気づいてくれるかな?」と言いたげな期待に満ちた瞳で見つめられると、ついつい全てを許してしまう飼い主なのでした。

空想の敵と戦う?くぅの秘密のひとり遊び

わが家の愛犬「くぅ」には、時々不思議なスイッチが入る瞬間があります。

ふと見ると、ソファにゴロンと寝転がって、何もない空中に向かって必死に手を伸ばしたり、口をパクパクさせたり……。どうやら「空中の何か」を必死に捕らえようとしているみたいなんです。

そのまま「わうわう、わう!」と、独り言のような可愛い声を出しながら、後ろ足で豪快なキックを繰り出すことも。その姿はまさに、目に見えない強敵と戦うヒーローそのもの!

最初は「虫でもいるのかな?」と驚きましたが、どうやらこれ、くぅの中での「空想戦いごっこ」のようなんです。自分の世界に入り込んで、夢中で戦っている姿は見ていて飽きません。

ところが、ふとした瞬間に私たちがニマニマしながら見守っていることに気づくと、事態は一変。「ハッ!」とした顔で動きを止め、何食わぬ顔で毛繕いを始めたりします。

あの「やっべ、見られてた……」と言わんばかりの、照れくさそうで少し気まずそうな表情が、飼い主としてはたまらなく愛おしいのです。

くぅ、隠さなくていいんだよ? その秘密の特訓、これからもこっそり応援させてね。

瓜二つな外見、正反対な個性。マロンとこむぎが教えてくれること

我が家には、かつて愛した「マロン」と、今を共に歩む「こむぎ」という、二匹のポメラニアンが繋いでくれた不思議な縁があります。

この二匹、驚くほど共通点が多いのです。一番は、その外見。赤ちゃんの頃の写真を見比べると、私たち家族ですら「これ、どっちだっけ?」と本気で迷ってしまうほど。ポメラニアンとしては少し毛量が控えめな、独特のチャームポイントまでそっくり。こむぎを抱きしめると、腕の中にマロンが帰ってきたような、温かな錯覚に陥ることさえあります。

根っからの「甘えん坊」な気質も共通していますが、面白いのは、その愛の向け方が全く正反対なこと。

先代のマロンは、誰にでも尻尾を振る超社交派。おでかけが大好きで、お客さんが来ようものなら「待ってました!」とばかりに大喜びするタイプでした。対するこむぎは、筋金入りの人見知り。お外よりも「おうち」が一番。家族のことは全力で愛しますが、お客さんは彼女にとって「招かざる敵(?)」なのです。

「世界中が大好き」だったマロンと、「家族だけが世界」なこむぎ。

見た目は生き写しのようでも、中身はそれぞれの輝きを持つ別々の魂。マロンが教えてくれた「外に広がる楽しさ」と、こむぎがくれる「身近な愛の深さ」。形は違えど、二匹がくれる幸せの総量は、きっと同じなのだと感じています。

空を越え、命を繋いで。我が家の天使「こむぎ」との運命

先代のポメラニアン、マロンが旅立ち、家族の心にはぽっかりと大きな穴が開いていました。そんな静まり返った家の中に、再び光を運んできてくれたのが、2022年1月9日生まれのポメラニアン、「こむぎ」です。

出会いは、ふと目にしたペットショップのホームページでした。画面の中にいたのは、マロンのパピー時代と驚くほど瓜二つの赤ちゃん。その瞬間、家族全員が「この子だ」と確信するような、言葉にできない運命を感じたのです。

こむぎがいたのは、飛行機を使わなければならないほど遠い場所。それでも「どうしても家族に迎えたい」という一心で、遥々空を越えて来てもらうことに決めました。しかし、お迎え直前に最大の試練が訪れます。ショップ内で「犬パルボ」が発生したという報せ。幼い命にとってはあまりに過酷な病であり、一時は命も危ぶまれる状況でした。それでもこむぎは、持ち前の強い生命力で見事にそれを乗り越え、私たちの元へ辿り着いてくれたのです。

ポメラニアンにしては少し毛が少なめなのも、こむぎの大切なチャームポイント。その分、抱きしめると彼女の温もりがダイレクトに伝わり、生きている喜びを教えてくれます。性格はどこまでも天真爛漫で、甘え上手。

真面目な姉のくぅにどれだけ冷たく(?)あしらわれても、めげずに尻尾を振るその明るさは、まさに我が家の太陽です。マロンがつないでくれたこの縁を大切に、これからも笑顔あふれる毎日を過ごしていきたいです。