我が家には、かつて愛した「マロン」と、今を共に歩む「こむぎ」という、二匹のポメラニアンが繋いでくれた不思議な縁があります。
この二匹、驚くほど共通点が多いのです。一番は、その外見。赤ちゃんの頃の写真を見比べると、私たち家族ですら「これ、どっちだっけ?」と本気で迷ってしまうほど。ポメラニアンとしては少し毛量が控えめな、独特のチャームポイントまでそっくり。こむぎを抱きしめると、腕の中にマロンが帰ってきたような、温かな錯覚に陥ることさえあります。
根っからの「甘えん坊」な気質も共通していますが、面白いのは、その愛の向け方が全く正反対なこと。
先代のマロンは、誰にでも尻尾を振る超社交派。おでかけが大好きで、お客さんが来ようものなら「待ってました!」とばかりに大喜びするタイプでした。対するこむぎは、筋金入りの人見知り。お外よりも「おうち」が一番。家族のことは全力で愛しますが、お客さんは彼女にとって「招かざる敵(?)」なのです。
「世界中が大好き」だったマロンと、「家族だけが世界」なこむぎ。
見た目は生き写しのようでも、中身はそれぞれの輝きを持つ別々の魂。マロンが教えてくれた「外に広がる楽しさ」と、こむぎがくれる「身近な愛の深さ」。形は違えど、二匹がくれる幸せの総量は、きっと同じなのだと感じています。
